”自分がやりたいことを見つけたい”
「なにが私の幸せ?わからないまま終わる、そんなのはいやだ!」
アンパンマンのマーチを自分の人生のテーマソングにしてるくらい、そう思い続けて生きてきた。
原点は大学1年生のときに出会った「好きなことをして生きていく」という自己啓発王道の本だった。
今となっては自己啓発本なんて必要ないくらい自分軸ができたし、読みたいとも思わなくなったなぁ。
でも当時は新潟生まれ新潟育ちの何も知らない看護学生だった。
影響されやすい私は好きなことで生きている人の本を読んで、「そんな生き方ができる人がいるんだ~。すごいなー。」と思った。
と同時にそんな生き方ができるなんて夢みたいな話、自分には無縁だって脳内ですぐに変換された。
でも心は違ったんだよね。
「こんな生き方があるんだ!」って知って、初めて恋愛以外で心がときめいた。
まだ世の中を知らない19歳の田舎少女。
今の自分になれたきっかけだし、その本には感謝してる。
その本の1番最初のページに、「好きなことをやって生きている人に会って打ちのめされよう」って書いてあった。
だからそれから色んな本を読みまくったし、長期休みには東京に出掛けてマッチングアプリで医療系以外の仕事をしてる人に会いまくった。
そんなことしてたらいつの間にか「私も人生楽しめるのかもしれない」って思えるようになっていった。
「普通に就活したら1社も受からないんだろうな」と思っていたことも看護師になった理由の1つだし(看護師は根性でなんとかなるって思ってたからなれた。笑)、
「大人になったら大変で辛い仕事に行くだけの毎日だ」って当たり前のように思っていたし、
「週末イオンモールにショッピングに行くだけの人生かぁ」なんて何も疑わずに嘆いていたくらい救いようのないネガティブだった。
その頃の私に比べたら、相当な進歩である。
そんな感じでマッチングアプリで色んな人に出会っていった中の1人に、ネットワークビジネスの勧誘をしてきた大人がいた。
イケメンのコミュ力高い20代半ばくらいのお兄さんと、東京のオシャレなカフェで話した。
そのお兄さんは誰も理解してくれない私のワクワクに、共感してくれた。
田舎だし、看護学生だし、そんな話ができる仲間がいなかったから、そんな人と出会えたのがすごく嬉しかった。
しかもその人自身が自己啓発本のような人で、私の知らない世界をたくさん教えてくれた。
当時の私はめちゃめちゃワクワクしたし、「師匠が現れた!」と思った。
今となっては分かりやすい営業だったけど、そのお兄さんは上手かった。
しかも世間を知らない私は営業の手法だなんて1ミリも思わなかった。
だからおすすめしてくれた本を素直に全部買った。
(強要はされてないけど、師匠がおすすめの本だから読みたいと思ってすぐに本屋に行って一気に買ったのだ。)
・金持ち父さんと貧乏父さん
・ユダヤ人大富豪の教え1
・ユダヤ人大富豪の教え2
・ユダヤ人大富豪の教え3
このタイトルを見て分かる人はわかると思うけど、ネットワークビジネスでよく利用される一般書籍である。
お金のリテラシーを学べる本で、本自体はちゃんとしたものである。
ネットワークビジネスの人たちがなぜ利用するのかというと、これを読むと自分も労働賃金ではなく権利収入なるもので収入を得たいと思ってもらうのにもってこいということ。
簡単に言えば、自由なお金と時間、仲間を手に入れましょう!そのために権利収入を得ましょう!的な感じだ。
でも権利収入って不動産とか印税とかでないとできない稼ぎ方だから、基本的に何も知らない若者が権利収入をもらえるようになるのはとっても難しいのだ。
ネットワークビジネスは「誰でも簡単に権利収入が得られる!」というのが売りで、広まっているものなのである。
ネットワークビジネスは何の知識もない人でも、入会費と会員費を払って会員になれる。
すごく簡単にいえば、会員になったら今度は自分がそのネットワークビジネスに誰かを勧誘すると、その紹介料とかもろもろでその入会した会員が会員費を払っている限り権利収入を得られる仕組みになっているのだ。
一見、他の方法で権利収入を得るよりも簡単に稼げるように見える。
実際物理的にはそうなのかもしれないけど、そんな単純なことでもない。
何の知識もない若者がお金払って会員になって、急に稼げるようになるわけがないのだ。
言いたいことはたくさんあるけれど、今は勧誘された話をしているからまた今度書くとしよう。
そんな感じで私は買った本を読んだり、そのネットワークビジネスで1番成功しているすごい人だよって言われてセミナーの動画を見せられたりした。
ちなみに、そのすごい人ってのは”○○薫さん”。
その名前を聞いて分かる人もいると思うけど、私が最初に勧誘を受けたのは「アムウェイ」だ。
のちに、思いもよらぬところで出会うことになるのだけどそれはまた今度の記事に書く!
ローマ法王に会いたいって言われて「予定が空いてたらいいよ」って言うレベルの人だよって説明された。笑
渋谷のど真ん中に家があるそのお兄さんのネットワークビジネス仲間のホームパーティーに連れて行ってもらったり、そのお兄さんが友達(その人も同じ仲間)と住んでるめちゃめちゃおしゃれな代々木のお家のゲストルームに泊まらせてもらったりもした。
お家はめちゃめちゃおしゃれなのだけど、調理道具、化粧水、シャンプー、サプリメント…
全てがあの”アムウェイ”製品だった。
当時は知らなかったけどね。
アムウェイのことを教えられた後にネットで調べて初めてネットワークビジネスの存在を知ったし、ネズミ講とかそういう話も知った。
そして「あんなに親切にしてくれたし、師匠に出会えたと思っていたのに、あれは全て勧誘のためだったのか…」って感じたなぁ。
汚れた心を知らない田舎少女は、そんな大人がいることにショックを受けた。
それが私の初めてのネットワークビジネスとの出会い。
というか、闘いの始まり。
大きな声で言っておきたいのは、ネットワークビジネスもネットワーク系のビジネススクールも私はやっていない。
怪しいこともグレーなこともやってないぞ!!
でもネットワークビジネス自体は合法だし、その人たちはネットワークビジネスを良いように話すプロである。
だから「違法じゃないよ」とか「ネットワークビジネスではないよ」っていう人も、信じてはいけないのである。
そんなこと言ったら私も怪しいよな。
私は真っ当にロマンチッククリエイターだ!!!!
怪しいと思われても、職業ロマンチッククリエイターでいたいから、それは貫き通すぞ!!!!
ネットワークビジネスに関しては正直、「人に迷惑かけないのであれば、やりたい人はやればいいんじゃん?」程度に思っていたけど、その考えは訂正することにした。
長くなるから続きは次の記事で書くことにする。
私が勧誘された話を記録したことによって、ネットワークビジネス・スクールをしようか悩んでいる人、すでにしているけど悩んでいる人が1人でも救われたらなぁと思ったから、書く。
もう誰かが、大切な人を失わないために。